ペットボトルの改良で環境への配慮をアピール

imasia_12215740_S

最軽量巡り0.1グラム競う 環境配慮型ペットボトル
2015年2月、日本・コカコーラが、軽量化を全面に打ち出した29.0gの2L(リットル)ペットボトル「ペコらくボトル」の市場導入を開始した。軽さと潰しやすさを前面に打ち出し、無糖茶飲料を対象に全国展開を進めている。この新型ボトルの投入で、これまでサントリー食品インターナショナルが約2年間守った「国内最軽量」の座を奪った。

引用元:日本経済新聞
現在、ペットボトルの軽量化による飲料各社の争いが激化しています。2015年4月にキリンビバレッジが「アルカリイオンの水」というブランドで、2Lペットボトルとしては国内最軽量となる28.9gのペットボトルを導入させ、業界内をざわつかせています。それまで軽量化トップを死守していきた日本・コカ・コーラのペットボトルより、わずか0.1gの軽量化に成功しトップの座を奪いました。

2015年2月に日本・コカ・コーラが市場への導入を開始した「ペコらくボトル」は、当時最軽量の29.0gで国内最軽量となり、話題を呼びました。それまではサントリー食品インターナショナルが2013年2月より「南アルプスの天然水」のボトルに採用した、29.8gのペットボトルが国内最軽量とされ、およそ2年間その座をキープしてきました。しかし日本・コカ・コーラがトップの座を奪い、軽さと潰しやすさを前面に打ち出して無糖茶飲料を対象として全国展開を進めてきましたが、この度キリンビバレッジによってその座を奪われる形となりました。
それでは、なぜこれほどまでに飲料各社は、ペットボトルの軽量化にこだわっているのでしょうか?その背景には、環境配慮への取り組みをアピールしたいという各社の想いがあります。
ペットボトルの原料となるポリエチレンテレフタレート樹脂は有機化合物(炭素化合物の合成)のため、燃やすと二酸化炭素を排出します。ですからこの樹脂の使用量が多いと、それだけ生産時や廃棄時に多くの二酸化炭素を発生させてしまうことになります。二酸化炭素は地球温暖化の主な原因と言われているため、この使用量をできる限り抑えて、二酸化炭素の発生を最小限にとどめる努力が必要です。
ペットボトルを軽量化すれば、その分だけ二酸化炭素の排出量を減らすことに繋がり、その取り組みは企業が環境配慮に尽力していることの証明となります。ですから各社がペットボトルの最軽量を競うことにより、他社との差別化を図って消費者からの支持を得たいといった狙いがあるのです。

PETボトルリサイクル推進協議会の調査によると、ペットボトルは需要の伸びに比例して出荷本数を増加させてきましたが、ペットボトルのリデュース目標を設定開始した2004年度以降は、出荷本数の増大に比べて二酸化炭素の排出量の増大が抑えられていることがわかっています。つまり、ボトルの軽量化競争が激化したことが良い効果をもたらしていると言えます。
今後もペットボトルの軽量化競争はますますヒートアップし、各社がトップの座を狙って試行錯誤していくことでしょう。果たしてキリンビバレッジの28.9gより軽いボトルを開発する企業はどこになるのでしょうか。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加